日産ドライビングパーク体験記
Ver.1.0 17/10/99' UP


はじめに
平成11年4月29日(祝)に日産ドライビングパークのベーシックコース1(日常的に運転している人を対象としたクラス。)に参加してきました。
きっかけは新聞の広告でした。
そのころちょうど小雨が降る一般道でフルブレーキングに近いブレーキをを踏んだことが2度ほどあり、車の限界時の挙動を経験しておいた方がよいな。と思っていました。
GOLFの他に所有している平成3年式ギャラン(1.8L Super Viento、Ventoではないです。(^_^))にはABSはもちろんエアバック、3点式シートベルトすら標準装備されていませんでした。
そのころは自動車雑誌でもサイドインパクトバーや3点式シートベルトの標準装備についてメーカーの安全対策に対する姿勢が問われていた頃です。
私はオプション(¥5000だったと思います。)で3点式シートベルトをつけましたが、ディーラーは装着が面倒らしくいい顔しなかったですね。
たかだか8年前のことですが、ほんとに昔話のようです。
それを考えるとGOLF4を含め今の車はハード的に安全になりましたね。
参加を決めたときは納車待ちの時期でしたので、ABSが付いたFF車の限界挙動を安全な状況で試すことができるのも参加を決めた動機です。
値段も1万円(昼食付き)とリーズナブルに感じたので参加を決めました。
日産ドライビングパークのHPもありますが、予約は電話で行います。
クラスが複数あるので自分の受けたいクラスと自分の都合が上手く合うと良いですが、そうでないと少し先になるときがあります。
予約時、広告掲載以外で空いている日も教えてくれてとても親切でした。
なお、日産車以外のユーザーでも参加できます。(心が広いです。)
コースも多数あるので自分の目的にあったものが選べます。ウインターコースもありますよ。

当日
参加日の数日前に日産ドライビングパークよりスケジュール表、通行許可証が送られてきます。
子供を遊ばせるスペースも併設されていますが、付き添いが必要なのと時間が長いので飽きるだろうと私単独で行ってきました。
日産ドライビングパークは日産自動車武蔵村山工場内にあります。
日産自動車武蔵村山工場、テストコースがあるだけに大きいですね。敷地の一辺走るのに数分かかりました。
自宅からは一般道を利用して約1時間半でした。以外と時間がかかり、ぎりぎりの到着になりました。(参加される方は余裕を見ていった方が良いですよ。)
駐車場には国産車、輸入車、スポーツ車等いろいろな車がとまっていました。
スタッフの運転する車で日産ドライビングパークのクラブハウスへ。
スタッフが出迎えてくれましたが、停電で施設内の照明がつかないというハプニング。
復旧後、オリエンテーリングが始まりました。
ミスフェアレディばりの衣装をまとった女性から講師陣の紹介、諸注意がありました。
講師陣はテストドライバーの方が主なようでしたが、女性の講師もいらっしゃいます。なので女性の方も気軽に講習受けられますね。
ベーシックコース1は通常最初に受講するクラスなので、いろいろなユーザーが受講しています。
若い方が多かったですが、中高年、女性、御夫婦等バラエティに富んでいました。カップルの参加は勉強とデートが兼ねられるのでお勧めできますよ。(^_^)
私の場合、夫婦で参加したかったですが、子供を預けなくてはいけなかったのと、受講レベルが違うため別々の日に参加となりました。

講習
ベーシックコース1の主なカリキュラムは以下のとおり。

午前中は他のクラスのレッスンがあったので、2グループに別れての講習でした。
レッスンフィールドへの移動はVTR等装備された専用サロンバスで、防寒用のパーカー、フリードリンクもあり快適でした。
移動中に座学、ブリーフィングがあり、私のグループは慣らしを兼ねた高速周回走行からでした。
施設敷地内走行時の注意点、ドライビングポジション、フルブレーキの踏み方についての説明の後、3人のグループに分かれオーバルコースでの高速周回走行へ。
私は中年女性2人組の方と御一緒でした。車はラッキーなことに新型スカイライン(AT)でした。
講師のデモ走行の後、私からスタート。スカイライン久々に乗りましたが、運動性能(加速など。)なかなかよかったです。
一人2周で定速走行、パイロンスラローム、100km/hからのフルブレーキングを行います。100km/hからのフルブレーキング、なんとかABSを作動させることはできましたが、頭では分かっていてもなかなか踏めませんね。チャンスが一度しかないのが残念です。
同じグループの女性のひとりは日常ローバーに乗られている方でしたが、初めての車でいきなりはいどうぞとという感じでしたので、ウインカーを間違えたり動揺していました。スケジュールが詰まっていることもあるのでしょうが、もう少しレッスン内容把握に時間を割いたり、レッスン車の操作系についていじる時間があるともう少し余裕を持ってレッスンに臨めると思います。チャンスが一度しかないですしね。
これはレッスン全体を通していえることでした。
つぎはシートベルトの重要性、脱出方法を学ぶ講習でした。マーチを改造したものですが、180度回転することでひっくり返った状況を再現できます。2人一組で体験します。もともと座高の高い私ですが、ひっくり返った状況は頭に血はのぼるし天井に頭はつかえるしシートベルトをしっかりしていても辛い姿勢です。もともとシートベルトは後席に座る子供にもさせていましたが、この講習を受けてシートベルトの重要性をより理解しました。家内もそう言っていました。

お昼はゲストハウスに戻り仕出しのお弁当をいただきました。Diaryに何回か書きましたが、なかなかおいしかったです。(^_^) 缶ジュース類もフリーなのでうれしいかぎりです。
昼食後は3グループに分かれての講習でした。

まずはスキッドパッドにて急アクセルでの危険体験プログラムです。
カーブ走行中のアクセル操作量と車の挙動、駆動方式(FF、FR)による違いを体験するというものです。使用した車はスカイラインとアベニール。低ミューなので少しのアクセル量の違いでも敏感に車の挙動が変化します。シートポジションが適切だと車の挙動の変化がいち早く分かるようになります。これが分かったのが収穫ですね。スカイラインでは滅多にない機会なので派手にスピンさせてもらいました。(^_^;)

次は急ブレーキ・緊急回避を体験するプログラムへ。
急ブレーキの操作法と障害物回避を通してABSの効果、ABS付き車の挙動を体験するプログラムです。使用した車はサニーとブルーバード。予め意識してABSを働かせるほどフルブレーキを踏むことは以外に難しかったです。ABSの有効性は実感できます。またABSもどんな場合でも100%有効ではない(車速などの違い)ことも分かります。
2台とも加速がいまいちなのでブレーキングエリア進入速度まで持っていくのが大変でした。

最後はカーブでの危険体験プログラムでした。
カーブのきつさ、車速、路面状況などの違いを判断して車のコントロールすることを学びます。使用した車はセフィーロ。5km/hの違いで曲がれないように上手くコース設定されています。意識すると意外に曲がれないものです。微妙なコントロールが必要なことがよく分かります。

クラブハウスに戻りアンケート記入、講師の方に質問できる機会があります。修了証、ステッカー貰って終わりです。お疲れ様でした。

終わりに
ドライビングレッスンは公的な機関が開催するものは格安なものが多いですが、一般的に数万円のものが多いですね。また常設しているドライビングスクールはまだ数が少ないです。
その点では日産ドライビングパークは常設で、値段も他のものと比較するとリーズナブルなのでとてもよいと思います。
家内(ペーパードライバー脱出中)も私の後ビギナーコースを受講してきました。とても約に立ったといっております。
レッスンに使用される車は全て新型の車ですし、試乗も兼ねられます。
講師、スタッフの方ともお話、質問もできるのであっという間に時間が過ぎてゆきます。とても満足しています。
ただカリキュラムと時間の関係で駆け足といった感じは否めません。
先にも述べたように、もう少しレッスン内容把握に時間を割いたり、あるいは内容を掲示したり、レッスン車の操作系についていじる時間があるともう少し余裕を持ってレッスンに臨めると思います。チャンスが一度しかないですしね。なので2回目からの方がより充実して講習受けられるように思います。
近いうちにアドバンスコース受けたいです。ここからはテストがあり受からないと上のクラスに進めません。車もMT車になるようです。腕利きの方チャレンジする価値はあると思いますよ。
ルノーとの合併、村山工場閉鎖(NDPはどうなるのでしょうか心配です。)と日産も大変ですが、良い施設、試みなので長く存続して欲しいと思います。




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